ミラバイオロジクス株式会社

事業案内

事業概要

当社のLassoGraft Technology® 技術の特徴は、疾患の治療標的に対して、医薬品として初期の活性目標を満たす複数の候補バイオ化合物を、数ヶ月で取得できることです。この特徴を最大限活用することで、様々な事業展開が可能です。
その一つとして、研究開発型の製薬企業とのコラボレーションが挙げられます。企業が注目していたり、様々な理由で、自社での創薬研究として取り上げられなかったりするバイオ医薬品創薬の標的に対して、企業の望む開発候補化合物を数ヶ月で提供することができます。
そのほか、企業や(大学)研究者が研究している疾患メカニズムの解明や証明に必要な製品を提供し、研究進捗の加速を支援することもおこないます。
また、当社内においても希少疾患等、LassoGraft Technology® の特徴を活かせる疾患領域での事業展開をすすめ、開発のスピードによって初めて可能になる創薬を目指しています。

LassoGraft Technology® によって得られる次世代多機能バイオ医薬品であるネオバイオロジクス として、Addbody®Mirabody® の2つの基本構造から始めることをパートナーに提唱しています。

Addbody® は、既存の抗体に、強い結合親和性を持つ環状ペプチドの配列をLassoGraftした構造を有しています。つまり、大手製薬企業が既に持っている抗体医薬品やその開発候補化合物に、第二、第三の機能性を付加したい場合に特に有用です。
Mirabody® は、抗体のFc部分を基本骨格に、強い結合親和性を持つ環状ペプチド配列をLassoGraftした構造を有しています。標的タンパク質に強い結合能を有する環状ペプチド(一種類とは限らない)を複数箇所に付加することができるため、結合親和性を増強したり、多重結合性を持たせたりすることが可能です。つまり、Mirabody® はベースとなる既存の抗体が不要であるため、新規の標的、あるいはその組合せに対する創薬を目指す場合に特に有用です。

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LassoGraft Technology®

LassoGraft Technology®の紹介

当社は大阪大学蛋白質研究所、高木淳一教授と東京大学理学系研究科、菅裕明教授の共同研究の成果を活用する事業体としてスタートしました。二人の共同研究から得られた“次世代多機能バイオ医薬品(ネオバイオロジクス)” をこれまでに類がないほどの短期間で作成する技術”を当社の基本技術とし、当社はこれをLassoGraft Technology® と命名しました。

高木教授のタンパク質に関する広い知見を生かして、ペプチドリーム社の創業者でもある菅教授(現在は同社の社外取締役を退任)が開発した技術RaPIDシステム(ペプチドリーム社ではPDPSと呼称)から得られる天然アミノ酸のみで構成された環状ペプチド情報をタンパク質上のループ内にグラフトすることで、「任意のタンパク質に、新しく標的結合能力を加えられる」独自技術です。LassoGraft Technology® のLassoとは、投げ縄の意味で、強い結合親和性を持つ環状ペプチドを投げ縄に見立てたネーミングです。

LassoGraft Technology® の第1段階では、ターゲットとなるタンパク質に特異的に結合する環状ペプチド = Lassoペプチドの探索をおこないます。ペプチドの探索には、東京大学の菅裕明教授によって開発されたRaPIDシステム技術が用いられます。これにより、1012 個 = 1兆個を超えるライブラリーの中から、ターゲットに特異的に結合するペプチド配列の情報を迅速に取得することができます。

  • Lassoペプチドの第一の特徴は、天然アミノ酸20種類から構成されていることです。これにより、Laasoペプチドがグラフトされたタンパク質(Addbody®Mirabody® )は、バイオロジカルな手法により簡便に生産することが可能となります。
  • Lassoペプチドの第二の特徴は、たかだか十数残基の天然アミノ酸配列から構成されている点です。このために、任意のタンパク質の配列中にグラフトすることが可能となります。

LassoGraft Technology® の第2段階では、ターゲットに結合するLassoペプチド(一種類または複数種類)を、任意のタンパク質の複数の配列中にグラフト(埋め込み)します。 Lassoペプチドは、ターゲットに対する結合能を保持したままグラフトすることができます。たとえば、既存の抗体にLassoペプチドをグラフトすることで、元の抗体の認識ターゲットに加えて、新たな結合能が付加された抗体を作成することができます(Addbody® )。このほかにも、抗体のFc領域のみにLassoペプチドを付加したMirabody® の作成も可能です。

LassoGraft Technology® の特徴は、①目的物の創製が非常に早い(標準3~4ヶ月)、②目的物の土台となるタンパク質に、Lassoペプチドを数多く付加できる(同一配列を複数、または別の配列を同時に)、③天然物とかけ離れた複雑なタンパク質工学の産物ではないので、最終製品の生産性が高く非常にコスト効率が高く、また免疫原性も低いことが予想される、といったことが挙げられます。当社はAddbody®Mirabody® という2つの基本構造からビジネス展開を始めていますが、本技術は抗体に限らず様々なタンパク質(酵素、サイトカイン、あるいはウイルスまで)への展開が可能であるため、今後も対象タンパク質の拡充に関する基礎研究を継続しています。

【注釈】
当社は、本LassoGraft Technology® の基本技術である2件の出願特許について、出願人の国立大学法人東京大学および国立大学法人大阪大学と独占ライセンス契約を2018年8月末に締結しました。続いてLassoペプチドの探索に利用する、RaPIDシステム技術(一部)についてペプチドリーム株式会社とサブライセンス契約を2018年12月下旬に締結しています。

LassoGraft Technology

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